きらきらナース、地域で喜ばれる訪問看護師になりたい

社会人経験を経て、2015年4月から新卒訪問看護師としてデビューしました!スタッフに支えて貰いたいながら3年目を奮闘中!

くれよん勉強会 『嚥下障害について』を開催しました!

先日10/7(金)19時から訪問看護ステーションくれよん2階にて、勉強会を行いました。

今回の講師は、『株式会社パリウムケア訪問看護ステーションあゆみ』の言語聴覚士(ST)の水村さんです。

小平市内の訪問看護師や作業療法士理学療法士、ケアマネージャーの方々が参加して下さいました。

 

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今回のテーマは『嚥下障害について~STがみていること していること きいていること できること~』でした。

 

そもそも嚥下障害は「なぜ、起きるのか」について分かりやすく学ぶことが出来ました。そして、STができることは大きく分けて3つ、①評価 ②訓練・環境調整・アドバイス ③説明(家族、食事を準備する人、他サービス)だということを学びました。

 

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その他、実際のケースを交えて具体的な介入方法についての紹介、顔面マッサージ・口腔マッサージ・呼吸筋ストレッチなどのリハビリ方法、お勧めの歯ブラシ、嚥下食の区分、おいしい嚥下食の試食などを行いました。

 

例えば、ご飯にかけるウニソースについては、

「えーっ!ウニの味!おいしい~!」

「これで、こんなにカロリーがあるの~!」

「しかも、お手ごろ価格~!」などと盛り上がりました。

 

本当にあっという間の勉強会でした。

 

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ST水村さんの分かりやすい説明と、熱意溢れる語り口に、聞いている私たちがワクワクと楽しんで学ぶことが出来ました。

水村さん、ありがとうございました!

 

くれよんでは今後も、さまざまな勉強会・交流会を行っていこうと考えています。

機会があれば、是非ご参加下さい。

 

 

 

 

多種職と認知症の勉強会

先日、訪問看護ステーションくれよんの事務所で多種職の方々を招き認知症についての勉強会を行いました。

講師は製薬会社から薬剤師の資格を持つ方が来て下さりました。

 

参加者はくれよんや他のステーションの訪問看護師だけでなく、リハビリスタッフ、デイサービス、ヘルパーステーションの介護士、ケアマネージャー、総勢20名を超える方々に来て頂きました。

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今回の勉強会では、認知症の社会問題や近隣市の物忘れ外来の状況、認知症の分類などを学びました。

 

認知症の分類を再現VTRで見て、この症状はどの分類にあたるかをグループごとに分かれてディスカッションをして発表しました。

アルツハイマー認知症レビー小体型認知症・血管性認知症のそれぞれの特性を細かく理解することが出来ました。

 

他職種で集い学び合い話し合う機会を持ち、普段から協働している他職種の方々との距離感が縮まった気がしました。看護師だけでなく、介護士やケアマネージャーやリハビリスタッフと共に学び合うことで、認知症に対する理解がより一層深まると思いました。

また、昨年行かせて頂いた新人訪問看護師育成研修の中でも認知症研修がありました。

そこでは、リアリティオリエンテーションを学びました。

例えば、24時間オリエンテーションとは、認知症高齢者とスタッフとの日常生活における基本的なコミュニケーションで、「自分は誰であるのか」「自分は現在どこにいるのか」「今は一体何時か」といった事柄に対する現実認識の機会を提供する手法です。

 

着替えや排泄の介助など、日々のケアの中でスタッフが認知症高齢者の注意や関心を意図的に天気や曜日、時間に向けたり、室内に飾られた季節の花、朝食の味噌汁のにおい、旬の魚を焼く香り、登校中の子ども達の声などを用いて見当識を補う手がかりを与える療法です。

認知症高齢者の不安を和らげる関わりを学ぶことで、認知症ご本人やご家族に安心感を与えられると思いました。

 

認知症は、決して他人事ではない社会問題です。

政府対策についての関係閣僚会合を開き、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を策定しました。

高齢者の4人に1人は認知症または予備軍と言われている現在。政府は9年後の2025年には、認知症患者が700万人(約5人に1人)まで増加するとの推計を発表しています。

オレンジプランではこうした背景をもとに、「認知症の人の意思が尊重され、出来る限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることが出来る社会の実現を目指す」を基本的な考え方に据えています。

 

医療従事者だけでなく、地域住民の方々にも理解を深めてもらうことで認知症の方々が地域で安心して暮らせる社会になると信じています。

 

岩手県訪問看護ステーション研修に参加しました

先日7/30~7/31に、岩手県盛岡にある岩手県立大学アイーナキャンパスで開催された岩手訪問看護師研修会に所長と私で参加してきました。

 

盛岡駅に着いて、まずは腹ごしらえ。

 

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盛岡駅からすぐの会場は、吹き抜けで近代的でおしゃれで、驚きました。

 

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さて、本題に入ります。

 

研修会の内容は以下になります。

 

「新卒訪問看護師採用の全国的な流れについて」

                   岩手県立大学看護学部教員 工藤氏

「新卒訪問看護師採用の経緯と育成の実際」

                   訪問看護ステーションくれよん所長 吉澤

「新卒訪問看護師の魅力」

                   訪問看護ステーションくれよん  松本

 

会場には岩手看護大学の教員や学生、岩手各地から訪問看護ステーション看護師の方々、そして行政の方などが参加されていました。

 

研修にお誘いして頂いたもともとの発端は、県立岩手看護大学教員である工藤さんがくれよんのHPのブログを見て頂いたことがきっかけでした。工藤さんの情報収集能力が、こちらのブログにたどり着いて下さったのだと思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。工藤さん、素敵なファシリテートをありがとうございました。とても勉強になりました。アンケート結果をすぐにデータ化して下さり、仕事の速さを見習いたいと思いました。

 

今回の研修会では、新卒訪問看護師の採用・育成を所長が語り、新卒訪問看護師である私が自分の実体験(楽しくて苦しいこと)を語ることで、両側面を知って頂ける研修になったのではないかと思っています。

(写真:訪問看護ステーションくれよん 吉澤)

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質疑応答のときに、「ベテラン訪問看護師でも、小児(重症児)のケアは怖いと思うときがある」と参加された方がお話されているのを聞き、新人の私だけでなく多くの看護師が感じているのだと安心しました。

 

また、震災の影響が大きかった沿岸部の地域では、未だに多くの課題を抱えながら訪問看護に携わっているのだと知り、どうにか問題解決法はないかと考えさせられました。

 

訪問看護師の人材不足を払拭していくために、私たちが出来ることは、「訪問看護の魅力を新卒の私たちが伝えていくこと」だと思っています。私は自分が新卒訪問看護師になり、苦しかったことや楽しかったこと、感動したことや学びを看護学生や全ての看護師にどんどん発信していきたいと思っています。

新卒訪問看護師が訪問看護の楽しさを発信し、上司である所長が新卒訪問看護師の育成を発信していくことで、看護師人財イノベーション(※1)に繋がっていくと思います。

※1きらきら訪問ナース研究所「地域で育てる新卒訪問看護師のための包括的人材育成ガイドP3より引用しました。

 

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今から新卒で訪問看護師になれば、2025年問題をリアルに地域で支えられる訪問看護師になれると信じています。私自身まだまだ未熟ですが、ステーションのスタッフや地域の他職種の方々、利用者さんに支えて頂きながら少しずつ成長していきたいと思っています。

 

岩手県訪問看護ステーション看護師の皆様、行政の方、工藤さん、お手伝いや参加された看護学生の方々、大変お世話になりました。ありがとうございます。

 

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翌日、所長とレンタカーを借りて車で浄土ヶ浜に行きました。

エメラルドグリーンの海が眩しく、ウミネコが心をほぐしてくれました。

 

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東京へ戻る新幹線では、お約束のビールです。

 

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是非、また岩手の皆様とお会いしたいです。

ありがとうございました。

 

 

 

「外部研修・内部研修で熱く学ぶ」

7月7日・8日と戸山サンライズで重症心身障害児在宅療育支援事業の「訪問看護師等育成研修 基礎編」で学ばせて頂きました。

2日目の最後の講義では、くれよん所長の吉澤が150名の訪問看護ステーションの看護師や保健師の前で「重症児の育ちを支援する」というテーマで、実際に16年間関わった小児の成長をスライドで見ながら講義を受けました。

17年間の訪問看護の経験から発する所長の本音や思いは聴いている人の心を掴みました。

 

講義の後に行われたグループワークでは、ステーション看護師の多くは重症児の訪問をしたことがなく、「分からないから怖い」「どうやって触れたらいいのか分からない」等の意見が聞かれました。

東京都には東部・西部訪問看護事業部があり、都内の多くの重症児とその家族をサポートしています。訪問看護事業部の訪問にステーション看護師が同行訪問して学ぶことが出来ると教えてくれました。

 

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先日は訪問看護ステーションくれよん2階にて、くれよんリハビリ勉強会を行いました。

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くれよんの作業療法士の佐野が「0歳の運動発達 臨床編 障害を持った子どもの関わり」について講義を行い、私たちスタッフは学びを深めました。

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講師である作業療法士の佐野が開口一番にこう話しました。

 

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 「子どもは大人になるために子ども時代を過ごしているのではない」

今出来ることをやらせてあげる。

必要なことを助けてあげる。

これが、ゆくゆく児の次の運動機能に結びついて行く。

 

 自分で動くことが出来ず、背臥位で過ごすことが多い重症児に、私たちはどうやって児に触れて、児の身体や成長の可能性を拡大できるかを問いながら関わる必要があると講義を受けて思いました。

 

今日の一番の学び・気付きは、SET BACKです。

それは、コンタクト(触れながら)を保ったまま、療法士(看護師)は中枢の力を抜く。(自分の肩の力を一度抜く)

これをペアで体感したときに、SET BACKをするとしないとでは大きな違いがありました。

次に、体重移動の前に、支持面を作る(向かっていく方向に受けを作る)ことが、児にどれほどの尾安心感をもたらすかを気付かせて貰いました。

また、児の重心を移動させないで、体重支持面をつくるというやり方も教えて貰い、このことで児の中心が大きくぶれずに身体を移動することが出来ることを知りました。

今日はまさに、重症児の触れ方から、適正介入のタイミング、その方法を学ぶことが出来ました。

 

訪問看護ステーションくれよん設立から12年間ずっと重症児の発達を支援して来た作業療法士の佐野が講義で持参した著書たち。

 

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ステーションで回し読みします。

 
   

私たちくれよんスタッフは、こうして外部の研修に参加するだけでなく、セラピストと看護師がお互いに学び合っています。

良かったら、外部の訪問看護ステーションやセラピストの方々も是非参加したい!という方々はどうぞ!

 

 

 

全国新卒訪問看護師の会でアウトプットする

今年4月で新卒訪問看護師として2年目を迎えました。「まだまだ、学びが現場に追いつかない」というのが率直な気持ちです。訪問看護は想像以上に奥が深く(そこが楽しいのですが)、様々な疾患に対応していく必要を感じています。その為に2年目に入っても尚、多くの研修に行かせて頂いています。9月までに数えると14もの研修で学ばせて頂く予定です。

 

日々インプットばかりの私に、全国新卒訪問看護師の会の代表である訪問看護ステーション ケアプロの小瀬さんから次回の全国新卒訪問看護師の会の研修で現場の話しをして欲しいとご依頼を頂きました。まさに、アウトプットの機会に恵まれました。これからは、インプットとアウトプットをバランスよく使い分けて行きます。

 

日時:2016年6月18日(土)14:00~18:00

場所:表参道CTW(社会的課題を解決し貢献していく団体に格安で場所を提供して頂いてるオシャレな空間です)

 

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訪問看護の世界で働いて行きたいという看護学生の皆様も、良かったら是非新卒訪問看護師の現場の話を聞きに来ませんか?

全国の看護学生が「学ぶ場・語る場」に参加されています。訪問看護師に関心がある看護学生、訪問看護に関心のある病棟看護師や潜在看護師の方々に是非お越し頂きたいと思っています。

 

新卒訪問看護師としての振り返り

訪問看護ステーションくれよんに新卒訪問看護師として入職させて頂き、無事一年間を終えました。

一年を振り返ると、数え切れないほど多くのお宅をベテラン上司に付いて同行訪問させて頂きました。新卒看護師である私を快く受け入れて下さったご利用者さんに心から感謝致します。そして、新米(中年)看護師である私を辛抱強く指導して下さったくれよんのスタッフに心から感謝致します。

 

一年たっても1ミリも変わっていないのは、「訪問看護って面白い!楽しい!」という思いです。新卒訪問看護師になって心から正解だったと自分で自分を褒めてあげたい気持ちです。

この一年間で多くの研修や学会にも参加させて頂き、現場だけではない学びや仲間も増えました。そして、医療系雑誌の「コミュニティケア」20162月号・3月号と「在宅新療010020163月号に文章や対談を掲載して頂きました。また、看護師求人サイトの「看護のお仕事」では所長との対談をインタビューして頂きました。これからも、訪問看護ステーションくれよんの魅力や新卒訪問看護師の啓蒙活動を行っていきたいと思っています。

 

「もうあなたは、二年生ね!新卒じゃないわね!」とお声を掛けて下さる先輩方。インシデントレポートを涙ぐんで書いている私に優しく声を掛けてくれる先輩方。

私は決して一人ではなく、支えて頂きながら成長しているのだと日々実感しています。

何年経ってもこの新卒の気持ちを忘れずにいたいと思っています。そして、いつかくれよんに新卒訪問看護師が入職したら、私がスタッフにして頂いたように、温かく見守って行きたいと思っています。

くれよんのスタッフは、勉強熱心で快活で裏表のない方ばかりです。私はくれよんに就職できて本当にラッキーだったなぁと思っています。

 

毎日の実践を重ねて、「怖いけど逃げない。学び続ける」という自分の軸を持って働かせて頂いています。毎日利用者さんのご自宅に上がらせて頂けることに感謝して、看護師としての仕事を提供出来る様に引き続き努力して行きます。

関係者皆様、一年間ありがとうございました。引き続き宜しくお願い致します!

そして、くれよんブログを読んで下さっている皆様にも感謝致します。

 

 

皆様の温かい支えや眼差しに感謝!

新卒訪問看護師として昨年4月から訪問看護ステーションくれよんに勤務させて頂いて11ヶ月が経ちました。(4月からは看護師2年目!)

改めて感じることは、職場の方々や利用者さんの対する感謝の気持ちです。私は皆さんに支えて頂きながら訪問看護師としてのリアルな体験を日々重ねることが出来ています。

私がお給料を頂けるのも、こうやってブログを更新出来るのも、皆さんのお陰です!

 

私はくれよんでの契約時に、社長と所長に企画書を提出させて頂きました。その内容がこのブログをホームページにリンクして頂くことです。

何故新卒訪問看護師のブログを職場のブログにリンクをして頂きたいと思ったのかは、理由があります。

それは、どうしても伝いたいことが沢山あるということと、世間の常識に縛られて自分の看護師としての進路を(新卒訪問看護師)を諦めてしまう看護学生に新たな視点や考え方を伝えたかったからです。

また、利用者さんやブログを見て下さる方々に、「中年女性でも看護師になれるんだ」「人生の生き直し・学び直しって可能なんだ」「新卒でも訪問看護師になれるんだ」と、多くの方に知って頂きたいという思いがありました。

そして、一番大切なことは「くれよんの知名度や売り上げに少しでも貢献したい」という純粋な思いがありました。このような経緯があり、社長や所長が企画書を受け入れて下さり、今のブログがあります。

思いや願いは必ずどこかに届きます。

今回、訪問看護ステーションに大手の企業が訪問看護ステーション所長と、新卒訪問看護師である私の対談インタビューの取材に来て頂きました。

その記事がこちらになります。(←コチラをクリックして下さい)読み応えがありますので、良かったら読んで頂けたらと思います。

また、看護雑誌「コミュニティーケア3月号」の中の「泣き笑い川柳」の中で、新卒訪問看護師としての思い(800字)を掲載して頂いています。良かったら見て下さい。

 

そして、もうひとつ伝えたいこと。

所長は現場でもバリバリと働き、毎日遅くまで事務所で働き、新人教育(私の教育担当)まで引き受けて下さっています。対談インタビューの企画にも丁寧に対応して下さり、毎日の私の振り返りノートを読み、アドバイスを下さっています。

辛抱強く、私の援助方法やコミュニケーションのアドバイスや沢山の研修を勧めて下さります。なかなかの人徳者です。(偉そうに新人の私が言うなー!)

私はそんな激務の中で、淡々粛々と学びながら走り続ける所長をいつか支えられる人になりたいと思っています。

とにかく、ただただ皆さんのお陰です。

ありがとうございます!