きらきらナース、地域で喜ばれる訪問看護師になりたい

社会人経験を経て、2015年4月から新卒訪問看護師としてデビューしました!スタッフに支えて貰いたいながら3年目を奮闘中!

動機・きっかけ・出会いが人生を変える

「どうして、病院ではなく訪問看護を選んだのですか?」

私は行く先々でこう質問されます。

そんな時、私はこんな話をします。

…私は人生を変える出会いがありました。

私はある時期に、障害者団体の自立生活センターで長く健常者スタッフとして働いていました。

上司は障害当事者でした。上司等は難病や重度心身障害を抱えていました。

私は介護士として、障害者に寄り添い障害者の方々のリアルな日常に触れることで「自立を支えることの意味」を自分なりに問うていました。

そんな時に、障害者スタッフの上司から健常者スタッフにこの本を読むようにと配布された著書がありました。

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この著書を読んでから、介護という仕事をしている時、人生の主役は自分ではなく、目の前の方であり、私は黒子なんだと思うようになりました。

目の前の方の日常を支え自立を促すには、時には待ち見守ることが大事なんだと気が付きました。

手を出すのは簡単、口を出すのも簡単、目の前の当事者の方の本音を引き出し、それを実現するためには私は何が出来るか、何をしたらいいのかを考えるようになりました。

 

私は看護学生時代に病院実習を1,035時間行って来ました。

その中で、患者さんや利用者さんの人生を語って頂く(ナラティブ)ことや本音を表現して貰うには丁寧な関わりが必要だと感じていました。

13年間の介護の中で培った丁寧な関わり方を継続し、看護師としてリアルな利用者の日常を支えるためには、病院ではなく在宅の方がより利用者の本音に近づけるのではないかと思い新卒訪問看護師の道を決意しました。

また、小学校・中学校・高校の子どもを育てながら、新人として看護を学ぶには、夜勤がある生活よりも子ども達としっかりと向き合える勤務体制で働ける訪問看護を選びました。ガッツリと年収を高くしたいという思いもありましたが、まずは目の前の多感な時期の子ども達をしっかりと支えようと決意しました。

年収はここで、時間を掛けて自分の努力と行動で成果を出したいと思っています。

 

私の人生を変えてくれた恩師であり障害当事者である上司は、私が看護学生2年生の時にこの世を去られました。

恩師である上司が亡くなる前に、病院実習のあとに数日ご自宅に通わせて頂きました。

学校で貰った終末期の資料や教科書を持って、何か役に立てないかと会いにいきましたが、恩師は既に意識が朦朧としていて、手を握り感謝を伝えることしか出来ませんでした。

「私は看護学生なのに、何も役に立てないじゃないか!」と泣きながら帰宅した日々を今でも鮮明に思いだします。

私が看護師になった姿を見せることが出来ませんでしたが、恩師にいつも見られていると思って背筋を伸ばして精進して行きたいと思っています。

 

こんな、動機・きっかけ・出会いが、新卒訪問看護師としていつも私を後押ししてくれています。