きらきらナース、地域で喜ばれる訪問看護師になりたい

社会人経験を経て、2015年4月から新卒訪問看護師としてデビューしました!スタッフに支えて貰いたいながら3年目を奮闘中!

多種職と認知症の勉強会

先日、訪問看護ステーションくれよんの事務所で多種職の方々を招き認知症についての勉強会を行いました。

講師は製薬会社から薬剤師の資格を持つ方が来て下さりました。

 

参加者はくれよんや他のステーションの訪問看護師だけでなく、リハビリスタッフ、デイサービス、ヘルパーステーションの介護士、ケアマネージャー、総勢20名を超える方々に来て頂きました。

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今回の勉強会では、認知症の社会問題や近隣市の物忘れ外来の状況、認知症の分類などを学びました。

 

認知症の分類を再現VTRで見て、この症状はどの分類にあたるかをグループごとに分かれてディスカッションをして発表しました。

アルツハイマー認知症レビー小体型認知症・血管性認知症のそれぞれの特性を細かく理解することが出来ました。

 

他職種で集い学び合い話し合う機会を持ち、普段から協働している他職種の方々との距離感が縮まった気がしました。看護師だけでなく、介護士やケアマネージャーやリハビリスタッフと共に学び合うことで、認知症に対する理解がより一層深まると思いました。

また、昨年行かせて頂いた新人訪問看護師育成研修の中でも認知症研修がありました。

そこでは、リアリティオリエンテーションを学びました。

例えば、24時間オリエンテーションとは、認知症高齢者とスタッフとの日常生活における基本的なコミュニケーションで、「自分は誰であるのか」「自分は現在どこにいるのか」「今は一体何時か」といった事柄に対する現実認識の機会を提供する手法です。

 

着替えや排泄の介助など、日々のケアの中でスタッフが認知症高齢者の注意や関心を意図的に天気や曜日、時間に向けたり、室内に飾られた季節の花、朝食の味噌汁のにおい、旬の魚を焼く香り、登校中の子ども達の声などを用いて見当識を補う手がかりを与える療法です。

認知症高齢者の不安を和らげる関わりを学ぶことで、認知症ご本人やご家族に安心感を与えられると思いました。

 

認知症は、決して他人事ではない社会問題です。

政府対策についての関係閣僚会合を開き、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を策定しました。

高齢者の4人に1人は認知症または予備軍と言われている現在。政府は9年後の2025年には、認知症患者が700万人(約5人に1人)まで増加するとの推計を発表しています。

オレンジプランではこうした背景をもとに、「認知症の人の意思が尊重され、出来る限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることが出来る社会の実現を目指す」を基本的な考え方に据えています。

 

医療従事者だけでなく、地域住民の方々にも理解を深めてもらうことで認知症の方々が地域で安心して暮らせる社会になると信じています。