利用者や自分を裏切らない看護を目指して
新卒訪問看護師になり9月で2年半になります。
「訪問看護って楽しい!」とワクワク・ルンルンの日々を過ごしていましたが、歳月を重ねるたびに、看護の深さや責任の重さに圧倒されている自分がいます。
入職半年目の時に『在宅新療0-100』2016年3月号で市ヶ谷のマザーテレサと呼ばれている秋山正子さんと対談をさせて頂く機会がありました。
そこで私は、「新卒訪問看護師は、楽しくて苦しい」と秋山先生に率直な意見を述べました。あらから2年が経ち、今では「訪問看護は楽しくてやりがいがあるけれど、常に切磋琢磨が必要だ」と感じています。
入職間もない頃の「あれもこれも出来なくて苦しい」という気持ちは少しずつ消えていますが、利用者にとって良いケアを行なうためには、常に学び続ける姿勢が必要だと痛感しています。
そして、訪問看護を継続していくためには、利用者との信頼関係がとても大事だなと感じています。言葉で表現するのは簡単ですが、これから経験を重ねながら利用者に信頼される訪問看護師を目指していきたいと思っています。
訪問看護師の立場から考えると、利用者のお宅に伺うのは当たり前だと思っていますが、初めて訪問看護を利用される家族の立場になって考えてみると、プライベート領域に他人が入ることの緊張感や抵抗感があると思います。
なので、利用者家族の大切なプライベート領域に当たり前のように受け入れてくれる利用者に感謝の念が湧いてきますし、信頼して自宅に招いて下さる方々を「裏切らない看護」を提供していきたいです。
また、訪問看護は病院と違い周りに医療従事者がいない分、緊張感をもって「自分自身を裏切らない看護」を継続していきたいです。
そもそも私が新卒で訪問看護師になった動機を忘れずに常に新しい気持ちで訪問し続けていきたいと心に決めています。
2年半、辛抱強く「訪問看護とは」を背中で教えて下さったくれよんのスタッフに心から感謝しています。
私の訪問看護師3年目は、楽しさと感謝で胸がいっぱいです。